エル・ファニング『アバウト・レイ 16歳の決断』に学ぶ、自分の真実を表に出す生き方

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沈黙を破ること。声を上げること。時にそれは恐怖を伴います。それでも、昨今のアメリカショウビズ界では、その恐怖に打ち勝つ女性たちが増えています。昨年2017年末、『TIME』誌が毎年発表する「今年の人(パーソン・オブ・ザ・イヤー)」に選ばれたのは、女優のローズ・マッゴーワン、アシュレイ・ジャッドら、セクハラ被害にあったことを告白した「沈黙を破る人たち(Silence Breakers)」でした。今年2018年になってから行なわれた第75回ゴールデン・グローブ賞では、「抗議」を示す黒をまとって出席した女性たちの行動も記憶に新しいでしょう。そうした恐怖と戦い、「自分の真実」を表に出す彼女たちの姿は、私たちに勇気を与えてくれます。

現在公開中の映画『アバウト・レイ 16歳の決断』も、自分の気持ちに正直になることの尊さを教えてくれる作品です。エル・ファニングが演じる本作の主人公レイは、16歳になり、本当の自分を求め、心も身体も男になると決断します。その決心にとまどう母親(ナオミ・ワッツ)と、おばあちゃん(スーザン・サランドン)でしたが、やがてレイの一番の理解者になっていくという家族の絆を描いた心あたたまるドラマです。

本作のレイは、トランスジェンダー(FTM)のため、髪を短く切り、身体を鍛えることで、「本当の自分」である「男性」に近づいていこうとします。少女が自らの力で少年になろうとするプロセスで、どんどん生き生きとしてくる様は、「自分の真実」を表に出すことが、どれほど自分にとっての特効薬になるかを思い出させてくれるはず。

沈黙を破ること。声を上げること。時にそれは恐怖を伴いますが、勇気を持ってそこを突き抜けると、その先にはきっと光が待っているのでしょう。

映画『アバウト・レイ 16歳の決断』は、公開中。
http://aboutray16-eiga.com/

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